お見舞い

部活の先輩が事故に巻き込まれて入院したという話を同期に入部した友人から聞いたのは、今日の午後の授業が始まる少し前のことだった。特別親しかったわけではないが、仲が悪かったわけではないし、一緒にいればそれなりに話したし、世話になったことも多い人だ。この頃は部活に顔を出していなかったが、少し前にキャンパス内で会った時は普通に世間話もしたので衝撃だった。


同じ部活の人たちが授業終了後にお見舞いに行くらしかったので、一緒に行くことにした。病院は大学から約1時間程度の場所。大学病院に行きなれているせいで、思ったほど大きくはないと感じたが、多分、十分大型病院だと思う。手続きを済ませて病室を訪れると彼はベッドの上で横になっていました。全員事故に巻き込まれて入院したということ以外聞いていなかったので、まずはその辺りから質問。


どうやら、大学に行く途中、信号待ちをしていた交差点で事故が起こり、その車が歩道で待っていた彼の方に突っ込んできたらしい。巻き込まれたときにとばされた荷物で頭がガードされたため頭は無傷だったが腰の骨が折れてしまったため2ヶ月間、歩くどころかベッドから起き上がることも出来ないらしい。一歩間違えれば下半身不随になっていたかもしれないとのこと。


起き上がることが出来ないというのは大変だ。確かに入院期間だけ見れば私の方が長いけれど、点滴さえやれば自由に動けたし、結構自由にしていた。しかし、彼の場合、腰に負荷をかけることが極力禁止で、うつぶせにすらなれない。PSPをやるにしても仰向けの状態では腕が疲れて仕方ないらしい。


その後は適当な世間話。一緒に遊ぶようなことは少なかったので会話に混ざると言うよりは会話を聞いているような時間の方が長かったかもしれないけど、元気に話す様子を見られたのは良かった。


それにしても全くというほど動けない状態での入院はさぞ暇だろう。時間に都合が付くとき、部員を誘って顔を出したいと思う。