根本的に花粉症を治す方法

世田谷あたりからこんにちは。どうも富良野くまりん@wild_manです。大学ではもうすぐ期末試験。テスト勉強やらレポート・課題提出やらで忙しい日々を送ってます。


今日は血液内科の外来の日。まぁ、いつもの通り血液検査は問題ナッシング。若干、アスペルギルス抗原の反応がありましたが、とりあえず様子見ってことになりましたし、アスペルギルスよりも迫り来るテストの方が気になります。


国立科学博物館で行われていた「菌類のふしぎ」展で、アスペルギルスは生活を支えているとか言ってましたが、移植後の白血病患者はアスペルギルスが生活を脅かすので難しいですね。そういえば、菌類のふしぎ展で、菌類の発する香りを嗅ぐコーナーで、毎日抗菌剤を飲んでいる私がバンバン香りを嗅いできたのですが、今更あれが悪かったんじゃないかと思ったり思わなかったり。普通の人は感染しない菌に感染しちゃう体質は大変ですね。


それから、昨年のクリスマスに行った骨髄穿刺検査(マルク)の詳細な結果が帰ってきました。(マルクには病院の設備で行える白血病細胞の有無を調べる簡易検査と、研究機関に骨髄液を送って染色体まで調べる詳細検査があるらしい。)


急性骨髄性白血病のM4型患者の多くは8番目の染色体が通常2本なのにもかかわらず3本あり、合計染色体本数47本になるという染色体異常が現れているそうです。今回の検査の結果、8番目の染色体に存在した3本目は検査した限りでは発見できず、通常通り2本の合計46本になったそうです。この染色体異常が無くても急性骨髄性白血病M4型になる人もいますし、あったとしても白血病にならない人も少なくないらしいのですが、染色体異常が治るというのは骨髄移植が成功したかどうかを見極める一つの目安になるものらしいので、この結果はかなり嬉しいです。クリスマス当日に痛い思いをした甲斐がありました。


で、話は花粉症の話へ。花粉症対策を万全にするためには薬を飲むにしろ、注射するにしろ効果が出るためには1〜2週間は要するので2月辺りから手を打っておくのがベター。去年は花粉症のシーズンは無菌室にぶち込まれていたので花粉どころか細菌すらいないような環境にいたので、花粉症については何もしませんでしたが、今年はそういう訳にはいきません。


すると、医師から思いもよらない言葉が。


「あぁ、花粉症ね。運が良かったら骨髄移植の影響で花粉症が治っているかもよ。」


骨髄移植とは、今まで自分で作り上げてきた免疫システムすべてを捨て去り、ドナーさんから提供された免疫システムを導入すること。つまり、ドナーさんが花粉症じゃなければ、移植された側も花粉症じゃなくなるということらしい。


な、なんだってー!(AA略


流石にドナーさんが花粉症だったかどうかなんて分かりませんが、確かに運が良ければ治っているかもしれません。現時点で、物心ついた頃から付き合ってきたアトピー性皮膚炎は治ったかどうかまでは分かりませんが軽くなったような気配はありますし、入院中に私より先に移植した人の話では、詳しい名前は忘れましたが皮膚の病気が治ったとか言う話も聞きました。まさか花粉症まで治る可能性があるとは。



結論:花粉症は運が良ければ骨髄移植で治る!



花粉症も骨髄移植も経験した身としては花粉症で苦しむ方が断然楽だと思います。しかも運要素が強いですし、結構命がけですし。私の場合も治ったかどうかはシーズンに突入しないと分からないですしねぇ。


てか、花粉症に限らず大体の病気ってのは、免疫が他の人より弱かったり、敏感に反応しすぎたりと何かしらの異常があるから起こるわけで、問題ない免疫を移植しちゃえばそういう病気が治るってのは理にかなっている。ということは科学技術が更に発達して欠点のない免疫を作って移植しちゃえば病気に強い体を手に入れることができるのかな。


まぁ、一般的には染色体や免疫が異常と言われている部分が実は、他の病気に強い要素になるわけで、仮に骨髄移植が簡単にできるようになったとしても、人類が同一の免疫を持つことは危険以外の何物でもでもないですけど。多様性の意味ってのはこういう部分にありますからねぇ。


それじゃ!