ウイルス感染症

ホスピタルからこんばんは、どうもwild-manです。気づいたら入院期間も7ヶ月以上になっていました。一応、社会的には「学生」ということになっているのですが、大学にいた期間より病院にいる期間の方が長いってのはちょっと・・・。

病棟にも新人の看護婦さんが何人かやってきたようで、担当になった人に年齢を尋ねてみたところ1つ違いの21歳。誕生日を聞いてみたら私より数ヶ月早いだけだそうで・・・。あと、2週間もすれば私も誕生日がやってくるので21歳になります。身の回りに立派に社会に出て働いている同い年の人(まぁ彼女の場合、学年は1つ上になりますが)が現れるようになると、自分も大人になったのだなぁと実感します。同時に、今、自分はいったい何をやってるんだろうなぁと自分の将来を不安に思います。まぁ、闘病中だから仕方ないなんても言うことも出来ますが、多分、社会ってこんなことを言い訳に出来るほどそんなに甘いもんじゃないでしょうし、今の自分の状態を歯がゆく思います。


まぁ、そんなことはどうでも良いですが、結構お久しぶりです。別に体調が悪かったわけではありません。あまりにも書くことがなさ過ぎたのと、しばらく日記を書いていなかったのでサボり癖が再発してしまっただけです。まぁ、適当に検査とかもあったのですが、やったその日とかに書いてしまうと、ある程度知識がある方には移植日が分かっちゃうので、書けないことも少なくないんですよね。


まず、前回の日記で愚痴った味覚についてですが、先週ぐらいに突然復活しました。
確か、先週の土曜日のこと、あまり油っこいものは食べたくなかったけど、何か食べなくちゃと思い、茎わかめ(うす塩味)を売店で買ってきました。何となく朝食代わりのウィダーインゼリーを食べた後に食べてみると相変わらず変な味。以前食べた茎わかめ(同じ製品)は美味しかったのになぁなど思い、パックの口を閉じていつもの日課のネットを開始。ネットをやってたら眠くなってきたので午前中から昼寝。
昼過ぎぐらいに目を覚まし、何となく小腹が空いたのを感じました。いつもならここで、たらみのたっぷりゼリーを食べて「病人にはたっぷり過ぎるよなぁ」と感じるのが日課ですが、ふとテーブルの上を見ると、茎わかめが置いてあるではありませんか。
とりあえず、茎わかめを食べてみると・・・塩味がする!!! 備蓄してあるカップ味噌汁を用意して一口飲んでみると・・・味噌の味が分かる!!!
てな感じで、昼寝をしたら味覚が復活しました。しかも突然。だんだん元に戻っていくと聞いていただけにここまで短時間で急激に回復すると少しビビります。1週間経ち、病院の食事を再開して色々なものを食べてみたところ、少し酸味を強く感じる傾向があるみたいですが、塩味が分からないよりはマシですし、病院は少々暑いので酢の物が美味しく食べられる感じですし、酢の物は好きなので問題なしです。まぁ、これもそのうち落ち着くでしょうから、特に気にすることは無いと思います。


それから、骨髄穿刺検査がありました。腰骨に注射して骨髄液を取る激しく痛い(麻酔が効いているので痛いと言うより不快と言った方が良いかも)検査です。仮に麻酔が効かなければ痛みでショック死するっていうあの検査です。
これをやらないと正確に移植が成功したかどうか確認出来ないので、やらなくちゃ駄目ってのは良く分かるのですが、嫌なものは嫌です。で、検査の結果、確認出来る範囲では悪性の白血球は完全になくなっているとのことです。良かった。


あと、この頃は激しく順調に回復してきており、順調すぎることに自分で怯えていたのですが、サイトメガロウイルスが出てきてくれました。このサイトメガロウイルスってのは、移植後から3ヶ月後ぐらいまで感染しやすいウイルス感染症の一つで、放っておくと面倒な病気になるそうです。まだ、ウイルスが血管の中を流れているだけなので、目立った問題はないけど、数が増えると問題になってしまうので、抗ウイルス剤の点滴が始まりました。まぁ、普通は面倒がるものですが、あまりに順調に回復していたんで、少し順調じゃなくなるイベントがあった方が逆に安心です。白血病になってから「間違いなく俺の人生は順調にいかない」と悟ってしまい、順調に事が進むことに少し不安を感じるようになってしまいました。このウイルスのせいで、少しは退院の時期は遅くなるでしょう。本当は早く退院したいのに、上手くいかないことに安心するってのもなんだかなぁ。


それじゃ!



追記:
友達から見舞いについて聞かれたから、ここにも書いておきます。無菌室から一般病棟に移ったので、以前のように普通に来ていただいて構いません。ただ、検査とかで1時間ぐらいいないこともあるので、前の日に連絡をもらえると助かります。それから、私は時間を激しくもてあましているので、時間を潰すのを手伝ってもらえると助かります。