なぜなに骨髄移植 〜骨髄移植をわかりやすく解説〜 (前編)

やあ、みんなこんにちは。wild-manおにいさんだよ。今日は中途半端にわかりやすくをモットーに骨髄移植について説明しちゃうぞ。ちなみに話し言葉のイメージはNHKおかあさんといっしょ』のおにいさんの話し方をイメージしてくれると良いかな。そこ、ムカつく話し方(書き方)するんじゃねぇとか言わない。そういう人はWikipediaの小難しい文章でも読んで分かった気になってね。ただ、ここに書いてあることを鵜呑みにされても、内容に間違いがないかは保証できないから、本当に骨髄移植について知りたい人はプロのお医者さんに聞いてね。潜りのお医者さんじゃダメだよ。


じゃあまず、骨髄移植について説明するね。白血病の治療といったら骨髄移植ってイメージが一般的だけど、実は移植は多様化していて骨髄移植は特定の方法を指す言い方だから、正しくは造血幹細胞移植って言うらしいよ。そして、造血幹細胞移植というのは大きく二つに分けることが出来るんだね。一つは自家移植、もう一つは同種移植って言うんだね。


自家移植というのは、自分の骨髄を前もって採取しておいて、後に自分自身に移植する方法を言うんだよね。この方法は自分自身の細胞を移植するから拒絶反応が出ないのが利点なんだよ。ただ、この方法は移植するための骨髄の中に悪い細胞がいないことが条件なんだね。だから白血病が発病してから骨髄を取っても、その中には悪い細胞がいるから、自家移植という方法は使えないんだよ。また、GVL効果(後で説明するね)も期待できないから、白血病ではあまり行われてないらしいよ。


次に同種移植について説明するね。同種移植ってのは他の人の造血幹細胞を移植する方法を指す言い方なんだ。一般的に言われている骨髄移植っていうのは、こっちに当てはまるんだよ。この同種移植というのは大きく分けて二つ、臍帯血移植と骨髄移植に分けられるんだ。


臍帯血移植というのは、赤ちゃんとお母さんを結ぶへその緒の中の血液を使う方法だね。最近の研究で、臍帯血が白血病の治療に効果があることが発見され、行われるようになった方法らしいよ。詳しいことは分からないけど、骨髄バンクみたいに登録する場所があって、そこを介して提供してもらうらしいよ。ただ、骨髄移植よりも成功率は低いらしく、骨髄バンクでドナーの方が見つからなかったら臍帯血移植をしようと考えるみたいなんだ。詳しいことはお医者さんに聞いてね。


それから骨髄移植。これも分けることが出来て、身内(兄・弟・姉・妹)から提供してもらう方法と、骨髄バンクから提供してもらう方法があるんだ。


ここで、ちょっと質問だけど、キミの血液型は何型かな? お兄さんはA型なんだ。え?アンタのことはどうでもいい?そんな某団長みたいな返答をされてしまうと・・・まぁ、どうでも良いことは確かなんだけどね。実は白血球にも血液型と同じようにHLAという型があって移植をするときは同じ型のものを移植しないといけないんだ。ちなみにHLAというのは不思議なもので、血液型には左右されないんだよね。だから兄弟なんかで、血液型は違うけどHLAは一緒なんていうこともあるんだよ。


じゃあ話を骨髄移植の話に戻すけど、骨髄移植を考える場合、身内が高齢や幼すぎる場合や何か病気等の事情が無い限りは、まず身内からの移植を考えるんだ。ここでいう身内ってのは、兄・弟・姉・妹を指すよ。「義」という漢字は付かないよ。ちょっと残念がっている人がいるかもしれないけど、そういう人はアキバで献血でもして社会に貢献してね。もしかしたら、キミの優しさが小学生のオニャノコを救うことにつながるかもしれないよ。


ごめんね。話が逸れちゃったね。なぜ、身内からの移植を考えるかというとHLAが一致する可能性が高いからなんだね。血液型が両親の血液型から決まるように、HLAも両親のHLAから決まるんだ。中学校で遺伝の勉強をしたとき、メンデルの遺伝法則を習ったよね。エンドウ豆にしわが出るとか出ないとか、色が緑色や黄色になるというあの法則だね。あれと同じようなことがHLAを決定するときに行われているらしいんだね。


HLAというのは不思議なもので、必ず両方の親のものを半分ずつ貰うらしいんだね。例えば父親がA・B、母親がC・DというHLAを持っていた場合、子供はA・C、A・D、B・C、B・Dのいずれかの型になるんだ。だから逆に言うと、両親とは必ずってほどHLAが異なるんだよね。稀に父親がA・B、母親がA・Cなんていうことがあるらしいけど、そんなのは本当に稀なことだから考えないのが普通らしいよ。


だから1/4、25%の確率でHLAが一致するからまず兄弟姉妹から調べるのが普通なんだよね。これをシスプリで考えると、お兄ちゃんが白血病にかかり骨髄移植をすると仮定すると、妹12人のうち、単純に3人はHLAが一致することになるんだよね。ただ、年齢を考えると咲耶と千影ぐらいしかダメかもしれないね。てか、全員血が繋がっているか怪しいから、多分全員一致しないだろうね。


ごめんね。また話が逸れちゃったね。そういうことで、身内からの移植が出来ない場合、骨髄バンクからドナーさんを紹介してもらっての移植なんだね。ただ骨髄バンクから自分のHLAと一致するドナーさんを探すのはとても大変なことなんだ。HLAが身内でない他人と一致するのは何万分の一と言われているし、まだドナーさんの都合もあるから、骨髄バンクに登録してからドナーさんを見つけるまで、早くて3ヶ月、半年や1年以上かかる人も少なくないらしいんだ。また、持っている人が多いHLAの型もあれば、持っている人が少ないHLAの型もあるから治療の予定を考えるのが難しいんだよね。



頑張って書いていたら凄い量になっちゃったね。でも、まだ半分ぐらいしか書けてないんだ。だから続きは明日の後編で説明するね。


それじゃ!