1年間浪人をして感じたこと。

大学が始まってから約一ヶ月、新しい学校生活には慣れてきました。自主休校する学生もちらほら増えてきて、初めの頃は席を取るのもやっとだった授業も、5分前に教室に入れば問題なく座れるようになって来ました。


さて、先日、友達を家に呼び、去年一年間ネットの世界で何が流行り、何が廃れたのかを一晩かけて詳しく聞いたのですが、正直ネットの世界は思ったより変わり、そして思ったより変わっていなかったように思いました。


多分、去年の3月辺りは「海外でYouTubeってヤツが流行っているらしい」「YouTubeには面白動画がちらほらある」程度だったような気がします。あの頃はまだまだVIPクオリティだのなんだの言って、YouTubeはこれから流行りそうな予感、ぐらいだったと思います。


しかし、いつの間にやらVIP云々はどこへやら、YouTubeが爆発的に流行り、ニコニコ動画のサービスが始まるとそちらの人気もうなぎ上り。ついこないだまでは2chの複数のスレを覗かないと今のネットの流行は掴むことが困難でしたが、ニコニコ動画のアクセスランキングさえ見ておけばとりあえず問題ないというのだから便利な時代になったものです。


でもまぁニコニコ動画を見ているとFlash全盛期の頃を思い出します。ドラワサビや、田代Flashなどを本気になってダイヤルアップ接続にもかかわらず何MBもダウンロードしてはローカルに保存し、繰り返し見ていました。その後、スキマ産業さんなどのハイレベルな職人が現れ、中学生ながら憧れと尊敬の眼差しでFlashを見ていた記憶もあります。


ニコニコ動画も基本的にはFlashと同じようで、PCの高性能化と通信の高速化によりFlashが動画に取って代わっただけで、いわいる「才能の無駄遣い」はあの頃と変わってはいないようで少し嬉しく思います。


しかし気になるのが著作権の問題。アニメなどがそのままアップされているのは、とりあえず置いておきますが、おもしろFlashもおもしろ動画も大体は著作権的にアウトのことが多く、Flashの場合、削除と再アップが繰り返されていた記憶があります。ニコニコ動画のシステムがどうなっているのかは、アカウントを取得して先日やっとみれるようになったばかりなので、まだニコニコ動画自体を掴みかねていますが、利用規約を見る限り著作権を侵害するような動画のアップはダメみたいです。(まぁ某国には利用規約著作権侵害を禁止する趣旨が書いてあるにもかかわらず、違法なファイルしかアップされていないサイトが普通に存在しますが…)


Flashブームの場合、取締りが厳しくなる→おもしろFlashの製作が困難になる→Flashのハイクオリティ化と低クオリティ化の二極化→低クオリティは酷評ばかり受け製作者が減少→Flash職人はハイクオリティな物を作る人ばかりになる→敷居が高くなり新しい職人が増えにくくなる→職人がプロへ転向するなどして製作者が減る→自然と人気が落ちてくる という流れだったように記憶しています。ニコニコ動画の場合、今のところ取り締まりは厳しくないようですが、これが厳しくなった場合、Flashの時と同じようなことが起きてしまうかもしれません。


WindowsMe以降なら標準で動画の編集ツールがインストールされています。Flashとは違い、わざわざソフトを買わなくても創作意欲さえあれば、すぐに職人になれるというのは大きなアドバンテージだと思います。


時代は繰り返してしまうのでしょうか。それとも新しいステージへ進むのでしょうか。私にそれを予測するほどの知識や力はありませんが、よい方向に進んでほしいものです。