世界ふしぎ発見を見ていて思ったこと

世界ふしぎ発見がリニューアルしてからというもの、クリスタルひとし君が本気で欲しいので毎週電話をしています。今のところ、番組を見逃すどころか、番組中のクイズに電話をしなかった事がないってのはある意味自慢になるでしょうか。
まぁ、何となく物につられて番組を見ているような感じもしますが、リニューアルする以前から番組はほとんど欠かさず見ていたので、多分、クリスタルひとし君のプレゼントをやらなくても番組は今でもちゃんと見ていたと思います。


で、この世界ふしぎ発見、番組のスポンサーは日立なのですが、このCMを見ていて感じたことがあります。


というのは、日立に限らずこの頃の電機メーカーは、CM中に「省エネ」だの「○○年前に比べて電気代が半分」だの言っていたりします。省エネ等は今後の地球環境を考えればとても大切なことですし、石油が値上がりしている昨今、このことについてこれまで以上に力を注がなければならないでしょう。


ですが、一つ気になったことがあります。日本の家庭の品目別電力消費量*1を調べてみると冷蔵庫とエアコンだけで約3分の1の電力消費量を占めています。


では次に我が家にあるのが470リットル程度の冷蔵庫と14畳用のエアコンなのでそれぞれ日立のホームページをチェックしてみると、10年に前に比べて冷蔵庫が年間約900kWh、クーラーが約1500kWhもの電力を節約できていることが分かりました。現在では冷蔵庫が約200kWh、エアコンが約1500kWhの電力で動作しています。2つを合わせると10年前に比べて2400kWh、約60%もの電力を削減できたことになります。


これをそっくりそのまま品目別電力消費量にあてはめて考えれば、約20%もの電力を削減できたことになります。勿論、家にある電気機器がどれも最新の物の家庭なんてのはなかなか無いと思うので、実際には20%にも達していないと思いますが、それでも、この2品目以外の製品の省エネ化や、高機能化によりある程度は電力消費量は減少する、又は増加を抑えることが出来るのではないでしょうか。


次に日本全体の電力消費量を調べてみると*2、年々増加傾向にあります。各家庭では電力消費量は増加しない又は減少すると考えられるのに、実際には増加している。これは明らかにおかしいことではないでしょうか?


私が思うに現在、電力消費量が伸びてきている背景には、家庭での電力消費量の増加以上に、工業・商業的な面での電力消費量の増加があったからだと思います。事実、この頃の企業のオフィスにおける省エネ政策によって、経費が削減できたという話はよく聞くようになってきました。政府のノーネクタイ政策でもそうですし、大事なのは、個人(家庭)での省エネ活動よりも、社会(企業)の省エネ政策なのではないでしょうか。無駄に効き過ぎた冷暖房、ただ華やかにしたいがためにつけられた電飾等を考えれば省エネ活動が出来そうな所は、家庭以上に社会を見回した方が見つかると思うんですよ。


とはいっても、パソコンを1日中つけっぱなしすることが良くある私にとっては、まずそこから改めないような気はしますがねw