祖母が認知症(痴呆症)になったっぽい。

新聞で、痴呆症という名称が改められ認知症になったという記事を読んだ記憶があります。
まぁ、その時は他人事でしたが、どうやら祖母もその認知症になってしまったようです。


事の起こりは昨年の秋頃かららしいです。祖母は私の家から車で20分ほどのところに叔母夫婦と3人で暮していています。ちなみにこの叔父は、以前180GB HDDデータぶっ飛び事件(2005/01/27〜28日の日記参照)のハードディスクをプレゼントしてくれた叔父です。(叔父は婿入りのため俺とは全く血がつながっていません)

で、話によるとそのころからボーっとしていることが増えて来たらしいです。そして年が明け、今年の初め頃から記憶の混同が起き始め、今月初め頃からそれが時々行動に出るようになったようです。
親戚の中に認知症に掛かっている人は過去にいなかったため、親戚が軽くパニック。とりあえず病院に連れて行き、検査を行ったみたいです。
祖母の家では商店を営んでおり、今現在店の方が忙しいようで、病院の検査等もあるので祖母は今週初めから私の家に来ています。一緒にいて気付いたことをまとめてみたいと思います。

ちなみに現在の祖母は普段は不思議な行動を取ることもなく認知症の様子はありません。しかし、何かの拍子に記憶の混同が起こり、不思議な行動を起こすようです。

  • 俺が存在していると言うことを認知した上で、母が結婚し、実家を離れる前の設定が現在の状態と混同している。
  • 現在の俺の家、現在の祖母の家、改築される祖母の家の設定が全て混同され、1階は俺の家、2階は現在の祖母の家、他の階段を上がると、改築される前の祖母の家が存在するという世界観が構成されている。(改築される前の祖母の家は、階段が2つあり、2階が2つあったらしい。ちなみにその"2つの2階"は直接行き来することが出来なく、2階Aから2階Bに移動したい場合、2階Aから一度階段を下りて、再度階段を上り2階Bに移動しなければならないという複雑な作りになっていたらしい。ちなみに我が家に2つ階段はない)
  • 俺が居ないときに起こったらしいが、俺の妹(中学生)が目の前に存在し、中学生であることを認識しているのにもかかわらず、兄である俺が小学校1〜2学年として存在することがあるらしい。ちなみに祖母は、小学生として存在する俺(仮)は、中学生の妹の兄であるということは分かっているらしい。


とりあえずこれぐらいです。

不思議なのはこれらの記憶の混同は常に起こるわけではなく、何かの拍子でこれらの記憶の混同が起き、それまでやっていた行動よりも、混同した記憶での行動を優先しようとします。

分かりやすく言えば、それまで問題なく動いていたPCが何らかの理由でエラー。通常ならエラーを強制終了し新しくタスクを実行するものの、強制終了は行われずエラーのままプログラムが実行され続け、エラーが起きたプログラムが、タスクの優先度を強制的に高め、結果的にエラーをはき続けるプログラムだけが機能化し、その他の普通に機能するプログラムがほぼ機能しなくなるということでしょうか。

そして、これらの行動を起こすと、無論、現在の状態と矛盾が生じます。その矛盾が一定を超えると、冷静さを取り戻し自分が変な夢を見ていたのではないかということで、とりあえず落ち着けるようです。


まぁ、今のところ人の名前を忘れたり、自分の行動を忘れたりすることはないので良いのですが、認知症が進行していけば、いずれはこの症状が現れてくるかもしれません。

とりあえず、自分は何が出来るか分かりませんが、これからも祖母を気遣いつつも、変わらない生活を送っていきたいと思います。